木を見る確かな「目」と
木を知り尽くした「知識」という技
ダイツネ工務店では、『地産地消』出来る限り愛知県産材を使うようにしています。地元の大工仲間と県内外の山林に出向き、実際に木を見て学ぶということを続けています。また定期的に各地の製材所や森林組合を訪問し、山や製材所の現状を見て聞くということもしています。
現在、林業従事者の減少や高齢化によって山の切り出し、そして運搬が難しくなってきているのが現状です。その為、多くの森林で伐採前に木が傷んだりやせ細ったりといった状態になってしまっています。今そういった現状を私たち工務店が力を合わせて守っていく術はないものかと模索しています。
桁や梁に使われる構造材の一部は、伐採して天然乾燥させた原木を池に入れて置くことで澱粉が抜け、木は虫に喰われにくくなり、締まりが出てきます。1~4年間水中に入れ引き上げたら一刻も早く挽くことが必要であり、背割れまでを一気に行い、割れを防ぎます。こうして手間をかけた材料がお施主様の元へと嫁いでいくのです。その瞬間は嬉しくもあり、寂しくもあるわけです。
だからこそ、【山⇒製材所⇒問屋⇒小売⇒工務店⇒お施主様】
これを【山⇒製材所⇒工務店⇒お施主様】
と変えて、少しでもお施主様が国産材や地域材を使えるようにしたいと思っています。
ヤレ具合を操る技
ダイツネ工務店は、古民家風リフォームを得意としています。
築50年以上の古民家を再生するリフォームはもちろんのこと、住み慣れた現代住宅をダイツネの技をもってして、古民家風にリフォームするのです。
あえてヤレ具合を創ったり、無垢の古木を利用した柱や珪藻土の壁等自然素材を使って古民家の風合いを表現する技。それがダイツネ工務店の強みです。
木の特性を活かした刻みの技
一昔前までは、大工さんの作業場から聞こえていた『トン、トン、トン』という玄能(とんかち)の音がいたるところで聞こえていました。しかし今は工場で刻むプレカットが主流となり、地元でも大工さんの作業場から玄能の音が聞こえなくなりました。
ダイツネ工務店では、今でも時間とコストが許す限り大工が墨を付け、ノミやノコギリを使い刻んでいます。木にはひとつとして同じものはないので、それぞれの木の癖を見分け活用する為には手刻みが一番良いのです。
木の癖や特性を理解した上で加工出来る技、それがダイツネ工務店の強みです。